憲法第24条について

憲法第24条第1項は、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、・・・」という行で始まっている。 一見すると民法の範疇とも思えるこの一文は、何を目的として、何を守るために、わざわざ憲法に定められているのか。 それは、この条文の表題を見れば一目…

宗教について

いつだったか、夜遅めの時間の、人も疎らなある商業施設のフードコートでの出来事だった。 私はそこで遅めの食事をとった後、音楽を聴きながらパソコンを開いて作業をしていた。 すると突然、目の前に二人の中年女性が現れた。 私はイヤホンをしていたため、…

自由の制限について

自由主義社会において、国家が、国民の行動を強制することが許されるのか許されないのか、或いは、許されるとすれば、どこまで許されるのかについて、この度の新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、各国の対応に差が出ている。 我が国の対応は、おそらく最…

無題

国会で答弁する閣僚に、誰かが紙を渡す。 閣僚は、ただそれを読み上げる。 その資料を作成しているのは、おそらく閣僚が所属する省庁の職員だろう。 閣僚が不適切な答弁をしないように、様々な面との調整を図り、法令等との整合性をとるために、それは必要な…

徳を積むとは

少し前、職場で管理者用の研修を受講する機会があった。 その研修内容は、管理者とはどう在るべきかについて研修用のビデオを視た後に、グループ討論して発表するというものであった。 管理者は、その資質があるから管理者になるのであり、人に教わるものな…

サーファーの一人として

まだ海にはサーファーの姿があるらしい。 気持ちはわかる。 目の前で良い波が割れていれば海に入らずにはいられないのがサーファーなのだから。 そのために他の多くのことを犠牲にしてきたのだから。 何の補償も伴わない、即ち何の責任も引き受けようとしな…

清原について想うこと

私が現役時代を知る野球選手で最も才能に恵まれていたと感じるのは、ダントツで清原だ。 清原を初めてテレビで見たときの衝撃は今も忘れない。ほんの数ヶ月前まで中学生だった高1の夏の時点で、そのままプロで通用するのではないかと思うほど突出したパワー…

無題

国を動かしているのは内閣である。 内閣の構成員である閣僚は、各省庁の名目上のトップである。 各省庁には極めて厳格なヒエラルキーが存在し、その運営側の事実上のトップは官僚である。 閣僚はその道の精通者ではないから、官僚の影響力は極めて大きい。 …

無題

これまでも、確かにひどかった。 でも、そこにはまだ人間らしさがあった。 そこにはまだ、誠実さがあった。 必要悪のようなものが垣間見え、仕方ないとも思えた。 周囲に暴走を止める者も居た。 現状に比べたら、どれも立派だった。 まだ、見過ごせる範囲内…

ソーシャルディスタンス

新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、ソーシャルディスタンシングという言葉がすっかり定着した。 人々が並ぶ場所には人ひとり分の間隔を空けるように目印が貼られ、外食店の座席も間引かれ、客も疎らでがらんとしている。 人混みはうんざりだが、街…

組織の一員であるということ

多くの人は、何らかの組織に属している。 組織に属する人の多くは、組織に属することの意味を理解しないまま行動している。 組織もまた、それを徹底できないでいる。 その結果、社会がとてもおかしなことになっている。 組織の長から末端の職員に至るまで、…

生きる意味について

感情や欲求は、学習や経験によって習得するものではない。 それはらは自発的に呼び出せるものではなく、何処からともなく現れる。 それらは、私たち人間を含めた全ての動物に予め備えられている強い衝動、つまり本能である。 動物は単独で命を繋ぐことはでき…

重力の働く仕組み

私の体は、地球の重力によって65㎏という重さを与えられている。 その重さは、私の体の容積と密度によって決まっている。 私が地球の表面に立っているとき、私の体は65㎏という重さで地球の表面を押している。そのとき私の体は、地球の内側から65㎏の力で押…

非常事態宣言

あまり、こういう独り言ばかりしたくないが、自分に嘘はつけまい。感じとってしまうものは仕方がないと諦めつつ、書くことにする。 政府が非常事態宣言を出すのは、「経済や社会への影響も考慮して決める」らしい。 人命を守る最前線で、それこそ命がけで従…

生長と成長

その道を進んで行くと、時々、目の前に壁が立ちはだかる。 その壁の高さは様々だが、決して登れない程ではない。 その壁の上に行くことは以外と簡単だが、そこに居続けるのは、けっこうしんどい。 その壁は、避けて通るのも自由だし、登ってみて辛ければ降り…