マスク着用の義務化について

今朝のNHKのニュースで、アメリカにおけるマスク着用の義務化に対する論争について報じていた。 反対派の主張は、個人の自由や、宗教上の理由であるという。 そしてそれを、ある自治体の議会や演説の場で、代議士が堂々と主張する場面が映されていた。 そ…

電気とガスをまとめたい理由

久しぶりに、二つの疑問が1つに繋がって解決する瞬間があった。 一つ目の疑問は、なぜこんなにも盛んに電気とガスをまとめたがるのかということだった。 東京電力や東京ガスばかりでなく、エネルギーとは関係無さそうなケーブルテレビや携帯電話会社からも…

久米さんが伝えたかったこと

TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」が、令和2年6月27日の放送をもって幕を閉じた。 最後の放送は、いつにも増していつも通りの内容に終始した。 そして最後にポツリと「これで終わりではない、いつかまた」という言葉で静かに締め括られた。 結…

障害者雇用の実態と社会の在り方について

障害者、健常者と区別することは本意ではないが、社会の現状について語るにあたり、やむを得ず使用する。 昨年の10月下旬、来月から障害を持つ非常勤職員を配置すると、事前に何の説明もなく一方的に通達された。 既に配置されている非常勤職員が戦力とし…

スローな生活様式のすすめ(山の幸編)

昔かららっきょうと聞いて思い浮かぶのは桃屋の花らっきょうで、甘酢が苦手だった私はそれが好きになれず、カレーライスに添えて出されてもこっそり残していた。 今から10年以上前、既に還暦を迎えていたにもかかわらず、誰よりも多くの波に乗っていたガラ…

政治家ではなく政治屋

武道家、書道家、華道家、芸術家、画家、彫刻家、建築家、落語家等々、日本には末尾に家が付く肩書又は職業がある。 それは、何らかの道や術を極め、それを生業にしている個人を指す称号のようだ。 その方々は、凡人には到達できない高みに立つ者として人々…

スローな生活様式のすすめ(海の幸編)

明確な四季のある日本は、自然の恵みに溢れている。特に、冬が明けて寒さが緩む春には、それまで眠っていた生物が一斉に命を繋ぐ活動を始める。そして人間も、その恩恵に少しだけ与る。 昔から、日本人にとって春はとても待ち遠しく、とても忙しい季節だ。 …

TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」放送終了の衝撃。

ここ数年、週末に庭の手入れや畑仕事をする機会が増えたことをきっかけに、ラジオをよく聴くようになった。 ラジオなら作業の手を止めずに耳だけを傾けることができるし、時刻も教えてくれる。そして、孤独で単調な肉体労働のお供には、お洒落で涼しげなFM…

学校の9月入学を行わない理由について

学校の9月入学制度の導入が見送られたそうである。 ある一部の関係者の意見をそのまま採用して「拙速には行わない」こととしたらしいが、また意味がよくわからない。 それに限らず、国の制度は全国民を動かすことになるのだから、その決定を拙速に行うべき…

内閣支持率の世論調査結果を受けて

ある新聞社が行った世論調査の結果を見て驚いた、というより、愕然としてしまった。 それによると、内閣の支持率が27%で、加計森友以来の低水準だそうである。 国家公務員が職務上で作成する行政文書は厳格に管理されている。その保存期間も種類ごとに厳…

YouTube大学

先日調べ事をしていて、中田敦彦のYouTube大学を拝見する機会があった。 主に歴史や宗教、社会情勢などの小難しく容易に足を踏み入れづらい物事をテーマに、非常にざっくりと、その概要や繋がりを講義する動画だった。 それは、講師の喋りの上手さも然ること…

不要不急

不要不急という言葉は、私の職場ではわりと一般的だった。そしてこれまで、何ですかそれとよく聞かれ、その度に喫緊の必要性が無いことと答えていた。 普通に生活していたら、なかなか登場する機会の無かったのこの言葉が、今や世の中でも一般的になった。 …

衛生面におけるアフターコロナ

極端な例だが、私が子供の頃は、今では考えられないほど不衛生な生活環境だった。 私は家に居るのが苦痛だったので、毎日周囲が暗くなるまで外で泥だらけになって遊び、帰宅しても手を洗わないのは当たり前で、風呂を炊くのも毎日ではなく、そのお湯も毎回入…

機能不全国家

東日本大震災の時も、未曾有の災害を前に政府は無力だった。それでも、事の重大さを目の当たりにして、誰もが必死だった。 各々が、寝る間を惜しんで自分にできることを自らやった。不便さも、すすんで引き受けた。 あの大災害の影響を何も受けなかった国民…

新しい生活様式

昨日、政府から国民(個人、法人、その他全ての団体)に対して「緊急事態宣言の延長」という「要請」と、立て続けに「新しい生活様式」なる「提言」が行われた。 「要請」の次は「提言」か。言うだけなら誰にでもできる。 「要請」や「提言」という形でただ…

兼田の生きた証

その支店は規模が小さく、処理能力の低い職員が一人でも居ると運営そのものに差し支えるため、比較的優秀な職員が配属されるのがそれまでの通例だった。 しかしその年は、あろうことか中核となるべき40代の職員二人が揃いも揃って機能せず、大変だというの…

懐かしい音楽を聴いてみる

今はこんなご時世だし、最近の音楽にはあまり興味が湧かないので、昔聴いていた音楽や、その頃別のジャンルにはまっていて、聴き逃していた音楽を掘っている。 最近は便利なものでSpotifyなる配信サービスがあるので、当時レコードで聴いたり、貸レコで録音…

憲法第24条について

憲法第24条第1項は、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、・・・」という行で始まっている。 一見すると民法の範疇とも思えるこの一文は、何を目的として、何を守るために、わざわざ憲法に定められているのか。 それは、この条文の表題を見れば一目…

宗教について

いつだったか、夜遅めの時間の、人も疎らなある商業施設のフードコートでの出来事だった。 私はそこで遅めの食事をとった後、音楽を聴きながらパソコンを開いて作業をしていた。 すると突然、目の前に二人の中年女性が現れた。 私はイヤホンをしていたため、…

自由の制限について

自由主義社会において、国家が、国民の行動を強制することが許されるのか許されないのか、或いは、許されるとすれば、どこまで許されるのかについて、この度の新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、各国の対応に差が出ている。 我が国の対応は、おそらく最…

無題

国会で答弁する閣僚に、誰かが紙を渡す。 閣僚は、ただそれを読み上げる。 その資料を作成しているのは、おそらく閣僚が所属する省庁の職員だろう。 閣僚が不適切な答弁をしないように、様々な面との調整を図り、法令等との整合性をとるために、それは必要な…

徳を積むとは

少し前、職場で管理者用の研修を受講する機会があった。 その研修内容は、管理者とはどう在るべきかについて研修用のビデオを視た後に、グループ討論して発表するというものであった。 管理者は、その資質があるから管理者になるのであり、人に教わるものな…

サーファーの一人として

まだ海にはサーファーの姿があるらしい。 気持ちはわかる。 目の前で良い波が割れていれば海に入らずにはいられないのがサーファーなのだから。 そのために他の多くのことを犠牲にしてきたのだから。 何の補償も伴わない、即ち何の責任も引き受けようとしな…

清原について想うこと

私が現役時代を知る野球選手で最も才能に恵まれていたと感じるのは、ダントツで清原だ。 清原を初めてテレビで見たときの衝撃は今も忘れない。ほんの数ヶ月前まで中学生だった高1の夏の時点で、そのままプロで通用するのではないかと思うほど突出したパワー…

無題

国を動かしているのは内閣である。 内閣の構成員である閣僚は、各省庁の名目上のトップである。 各省庁には極めて厳格なヒエラルキーが存在し、その運営側の事実上のトップは官僚である。 閣僚はその道の精通者ではないから、官僚の影響力は極めて大きい。 …

無題

これまでも、確かにひどかった。 でも、そこにはまだ人間らしさがあった。 そこにはまだ、誠実さがあった。 必要悪のようなものが垣間見え、仕方ないとも思えた。 周囲に暴走を止める者も居た。 現状に比べたら、どれも立派だった。 まだ、見過ごせる範囲内…

ソーシャルディスタンス

新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、ソーシャルディスタンシングという言葉がすっかり定着した。 人々が並ぶ場所には人ひとり分の間隔を空けるように目印が貼られ、外食店の座席も間引かれ、客も疎らでがらんとしている。 人混みはうんざりだが、街…

組織の一員であるということ

多くの人は、何らかの組織に属している。 組織に属する人の多くは、組織に属することの意味を理解しないまま行動している。 組織もまた、それを徹底できないでいる。 その結果、社会がとてもおかしなことになっている。 組織の長から末端の職員に至るまで、…

生きる意味について

感情や欲求は、学習や経験によって習得するものではない。 それはらは自発的に呼び出せるものではなく、何処からともなく現れる。 それらは、私たち人間を含めた全ての動物に予め備えられている強い衝動、つまり本能である。 動物は単独で命を繋ぐことはでき…

重力の働く仕組み

私の体は、地球の重力によって65㎏という重さを与えられている。 その重さは、私の体の容積と密度によって決まっている。 私が地球の表面に立っているとき、私の体は65㎏という重さで地球の表面を押している。そのとき私の体は、地球の内側から65㎏の力で押…