2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

働き方改革とは

ここ数年の間に、「働き方改革」、「ワークライフバランス」、そんな言葉が蔓延するようになった。 私の所属する組織もご多分に漏れず、その本当の意味が理解されないまま言葉だけが独り歩きをしている。 仕事を取り巻く環境は何も変わらない。 到底一人では…

原発について

あれから9年の歳月を経て、もやもやした気持ちが少し整理できたので、着地点を決めずに書き始めてみる。 先ず、あの震災で、大切な人の無事を願いながら、無念にも命を落とされた方々、親と離ればなれにされ、ひとりぼっちで冷たい海に流されていった子供た…

テレビの仕組み

テレビを視るのは、決して無料ではない。 無料でないどころか、高過ぎる対価を支払っている。 いわゆる民放の財政は、スポンサー企業が支払う巨額な広告料収入によって賄われている。 スポンサー企業は、自社の商品を、消費者にできるだけ多く買ってもらうた…

物理学は何処へ

いつだったか、あるラジオ番組に物理学者さんが出演していた。 それは教養番組ではなく、それなりに社会的な地位を有する男性パーソナリティと、女性の局アナという、ごく一般的な組み合わせで、庶民の日常を面白おかしく紹介する、一般の視聴者向けに放送さ…

消費社会

営利企業は、消費者のニーズをリサーチして、それに応える。 営利企業は、消費者が求めるモノやサービスを造りだして、それを提供し、その対価を得る。 営利企業は、そのモノやサービスが、消費者にとって本当に必要かどうか、消費者がそれを手に入れること…

自分との戦い

自分との戦い。 スポーツ選手たちの口から、よくこのような言葉か聞かれる。 まるで、もう一人の「自分」が存在するかのような言いぶりであるが、まさにその通りなのだ。 その選手の心の中には、 確かに、もう一人の「自分」が存在している。 その、もう一人…

人は自分を映す鏡

私は、自分のことがよく見えない。 この目に映っている自分の姿は、いまこの記事を打つためにパソコンを叩いている両手と、せいぜい視界の片隅の鼻の側面と太ももくらいなものだ。 しかし、目の前に居る他人は、よく見える。 私は、目の前の他者はよく見える…

相手の立場に立つとは

相手の立場に立ちなさいと、まだ若い頃によく言われた。 当時はまだ、その意味が全く理解できなかった。 分からなすぎて、聞き流すしかなかった。 自分に置き換えてみなさいと、ある先生が教えてくれた。 自分だったらどう思うか。 自分がそうされたらどう感…

愛と依存

私は、あなた無しでは生きて行けない。 私にはあなたが必要だ。 よくある愛の表現である。 でも、それって本当に愛だろうか。 あなたが居ないと生きて行けないのは「私」であり、あなたが必要なのも「私」。 それらは全部「私」だけの都合であって、そこに「…

人と人間

動物と深く関わったことがある人なら誰もが知っていると思うが、動物にも、感情や欲求がある。 小鳥でさえ、触れ合いを求めたり、甘えさえする。 感情や欲求は、後天的に与えられるものではなく、命を繋ぐために予め備わっているもの。 つまり、本能なのであ…

自分と他者

日本語では、私自身のことを「自分」ともいう。 むしろその方が一般的だ。 いつ、誰がそう決めたのかは知らないが、随分と昔の事に違いない。 そして、何となくしっくりとこなかったので、勝手に解釈してみる。 おそらく、物質的、或いは精神的な意味におい…